(7)顔料(信彩)
顔料「信彩」のご紹介
セメントや漆喰に混ぜ込むことで様々な着色が可能な複合無機顔料です。
概要
セメントや漆喰に混ぜ込むことで様々な着色が可能な複合無機顔料です。 使用方法は、母材に混ぜこんで練り上げるだけなので非常に簡単です。 (具体的な使用方法は技術資料の使用方法をご覧ください) 「信彩」で着色して練り上げたモルタルやコンクリート、漆喰を上塗り施工して仕上げることで、様々な色彩を持った施工面を得ることができます。 発色具合に関しては、通常のセメントでも着色しますが、ホワイトセメントなど白色度の高いものを用いると、より強い発色を得ることができます。 母材に対する混合量によって、容易に色を変化させることができます。 混合量は母材の硬化性を維持する関係からセメントの場合は7%以下、漆喰の場合は5%以下(外割)としてください。
特長
母材としてモルタルやコンクリート、漆喰に顔料を直接練り込んで着色し、壁、床等に施工することで様々な色彩を持った構造物を得られます。以下のような特徴があります。
●熱や水に強い
高温で焼成された安定な構造を持つ無機顔料なので、有機顔料と比較して熱に強く不燃性です。また水に対しても耐久性が高く、化学的褪色を起こしにくい特徴があります。
●紫外線に強い
耐候性が高いため、太陽光にさらされた場所で色褪せを起こしにくい。
●母材との相性がいい
セメントや漆喰は、水を加えたとき強いアルカリ性を示しますが、実はこれらの原料は釉薬の原料と共通しており、液体となった強いアルカリ環境下でも顔料性能および色彩が施工後においても安定的です。色種類
※着色見本のページに実際の母材に混ぜ込んで製作した見本がございます。 色名の下の見本リンクからご覧になることができます。
SIP-01 信彩 さんご色 |
SIP-02 信彩 暗紅色 |
SIP-03 信彩 黒色 |
SIP-04 信彩 菜の花色 |
SIP-05 信彩 紅赤色 |
SIP-06 信彩 もみじ色 |
SIP-07 信彩 みかん色 |
SIP-08 信彩 浅緑色 |
使用方法
セメントの使用方法
①各材料を秤量します。
②すべての材料をしっかり混ぜ合わせて、混水し練り上げます。
水量はセメント重量に対して60%程度が理想です。
③練り上がったモルタルを打設します。
漆喰の使用方法
①各材料を秤量し、混ぜ合わせます。
②加水して練り上げます。
③練り上げた漆喰を鏝で施工します。
セメント計算
- 顔料のおおよその必要量計算表を記載してあります。
- 表面積が1㎡の範囲に厚み1㎝の着色セメントを施工する場合
⇒必要なセメントと砂と顔料の量は次の通り(ただしセメント:砂=1:2)セメント量(kg) 砂量(kg) セメント量に対する添加率(%) 4.2 8.5 1 3 5 7 顔料量(g) 42 126 210 294
例)カーポート1面施工の場合:約14㎡
セメント量(kg) | 砂量(kg) | セメント量に対する添加率(%) | ||||
57.2 | 114.4 | 1 | 3 | 5 | 7 | |
顔料量(g) | 572 | 1,716 | 2,860 | 4,004 |
濃色でも約4㎏の顔料でカーポート1面の着色が可能
漆喰計算
- おおよその必要量計算表を記載してあります。
- 漆喰:1㎏(混水量60%)⇒厚さ1㎜で約1.4㎡の範囲に施工が可能。
- 必要な顔料計算
漆喰量(kg) 漆喰量に対する添加率(%) 4.2 0.5 1.0 1.5 3.0 5.0 顔料量(g) 5 10 15 30 50
例)市販の漆喰:20㎏(混水量60%)⇒厚さ1㎜で約28㎡の範囲に施工が可能。
- 必要な顔料計算
漆喰量(kg) 漆喰量に対する添加率(%) 4.2 0.5 1.0 1.5 3.0 5.0 顔料量(g) 100 200 300 600 1000
施工事例